伊雑宮まちづくり構想

●まちづくりの理念

伊雑宮の存在そのもの。

伊雑宮がにぎわえば自然にまちは発展する。


伊雑宮周辺地区は、いにしえの時代より伊雑宮とともに生きてきたまちであり、昭和30年頃までは、磯部地区の中心、志摩地域の中心地区であった。
伊雑宮は伊雑宮周辺地区の住民にとって、まちの象徴であり心のよりどころであり、存在そのものである。

このため、伊雑宮周辺地区のまちづくりを進めるにあたっては、まちの宝物である歴史的環境や伝統、文化を掘りおこし、守り、活用するとともに、調献祭でみられるような他地域との連携、交流やネットワークを構築して、かつてのように志摩市域や全国から多くの人々を呼び込み、「おもてなし」のまちづくりを行い、まちににぎわいを再生しまちを若者に引き継ぎ、将来へ継承する。


3.まちづくりの方針
まちづくりの理念をふまえて、本地区のまちづくりを具体化するため、次のような「4つの方針」を定める。

(1) 伊雑宮とともに生きるまちの歴史・伝統文化を語るまちなか観光まちづくり
伊雑宮とともに育んできた、地区(まち)の宝物である歴史、伝統、文化を発掘し、これを守り、再生、継承して、志摩地域や全国に情報発信するとともに、それらを活かしたおもてなしを行い、志摩のまちなか観光の拠点づくりを行う。

また、伊雑宮を中心に磯部のまちなか観光、里山観光を進め、志摩市全体と繋がる観光ネットワークづくりを図る。


(2) 新たなにぎわいを目指した伊雑宮とともに育むまちの景観まちづくり
志摩市景観計画に基づいて、本市を代表する良好な歴史的景観を有する地区として「重点地区」の指定に向けた検討を行い、また伊雑宮とともに生きるまちとして、歴史的環境などの保全、修景を図り、まちのにぎわいに寄与する。

(3) このまちで末長く住むための安全・安心のまちづくり
地区住民が末長く生活できるよう、地区(まち)の中で増えつつある空き家を、地区の高齢者や子ども達の交流の場、来街者のための休憩施設として活用するとともに、地区(まち)の中を楽しく安全に歩くことのできる、人にやさしい交通環境づくりを行う。また東海・東南海・南海地震による、火災や建物崩壊に対応できるまちの体制や防災設備等の整備を図る。

(4) 伊雑宮とともに生きるまちづくり体制の設立、運営
かけがえのない地区(まち)を将来に継承するため、地元主体のまちづくり体制の設立、運営推進とともに、様々なまちづくり活動や社会実験等を実施する。